気軽に受けられる痩身治療のひとつである、今話題の「脂肪溶解注射」。
メスを使う施術ではないため、病院のホームページ等見ても、ダウンタイムが1週間ほどと短く設定されています。
しかし、実際はどうなのでしょうか?
施術後はまったく腫れないと思い込んで、いざ施術を受けてみたら翌日には目も当てられない状態だった、なんてことになったら怖いですよね。
手軽さがウリの脂肪溶解注射の施術ですが、やはり美容整形手術。
事前に、腫れやリスクなどを考える必要があります。
脂肪溶解注射ってなに?
まず脂肪溶解注射について説明します。
脂肪溶解注射とは、その名のとおり脂肪を溶解する成分を、注射で体内に取り込むことにより、脂肪を減らし、気になる部分を細くしてくれる施術です。
本来、この脂肪溶解注射とは、脂肪肝や高脂血症、動脈硬化症などの病気を患う人に対し、治療の一環として用いられていた薬剤を、美容外科の用途に合わせたものであり、この薬剤の主成分は、ホスファチジルコリンとデオキシコール酸と呼ばれるものです。
ホスファチジルコリンとは、大豆から抽出される成分で、健康食品や、コスメにも含まれており、私たちの身近な成分といえます。
また、デオキシコール酸は、アメリカのFDA(日本でいう厚生労働省)で、脂肪分解効果が認められるほど強力な成分とされています。
この2種類の成分を主成分とする薬剤を直接、脂肪が気になる幹部に注射することで、その部位の脂肪細胞が破壊され、汗や尿として体外に排出されるように直接働きかけてくれます。
ただ、上記の薬剤の成分の例はあくまで一例で、病院によっては用いられる薬剤は様々であるため、事前に確認するようにしましょう。
脂肪吸引施術との違い
痩身治療と聞くと、「脂肪吸引施術」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
確かに、ダイレクトに脂肪を除去してくれる脂肪吸引の施術は、効果が実感しやすく人気も高いです。
しかし、大掛かりな手術のため、価格が高いのももちろん、腫れや副作用が懸念事項となります。
それに比べて、脂肪溶解注射は、低価格で且つ部分痩せに特化した施術といえます。
理由としては、気になる部分に直接アプローチが出来るので、気になる部位を効率よく細くさせることが可能であるためです。
ダイエットが成功したものの、女性にありがちな胸が小さくなってしまうなど、痩せたかった部位とは異なる部位が痩せてしまってこんなはずじゃなかったと嘆く心配もありません。
脂肪溶解注射による施術のメリット
コスパの良さ
注射の施術は、美容整形の施術の中でも比較的に価格が安い分類です。
病院によって価格は様々ですが、大体数千円~数万円程度で施術が行えます。
しかも、1回施術を行えば、人によっては、たったの数日で効果を実感できます。
1回でも効果は実感できますが、さらに効果を期待したいなら、3~5回施術を行うことを推奨している病院もあります。
半永久的の効果
脂肪溶解注射の一種であるため、脂肪の細胞自体を分解し減らしてくれます。
分解された脂肪細胞は再生しないため、暴飲暴食など不摂生な生活をして、大幅な体重増加がない限り、効果は半永久的に続きます。
たったの数千円で、自分が理想とする体のパーツが、半永久に自分のものだなんて嬉しいですよね。
脂肪溶解注射はどれくらい腫れるのか
本題である、脂肪溶解注射の施術後の腫れについて解説していきます。
いったいどのくらい腫れるのでしょうか?
まずは結論から述べると、腫れます。ただ、その腫れも、脂肪溶解注射の施術を受ける回数や、用いられる薬剤によって、腫れ方は異なります。
例えば、顔の脂肪を除去する際に、よく推奨される「BNLS」という脂肪溶解注射があります。
このBNLSには植物由来成分が主体の薬剤が用いられているため、体に負担が少なく、腫れにくいことがウリで、人気の高い施術です。このBNLSによる施術で、ダウンタイムが1週間ほどとされています。
ただ、効果を求めるあまり、あまりにも成分が強い薬剤を用いた脂肪溶解注射の施術を受けると、その分、施術後の腫れがひどくなることもあります。
顔に施術を受けたら、マスクが手放せなくなるほど腫れ上がったり、なぜか関係のないまぶたまでパンパンに腫れてしまう、なんてことも。
いわゆるアンパンマンやオカメ状態で、人によってはマスクで隠しきれずに、会社や学校を休まなければいけなかったという経験をされた方もいます。
結局、どのくらい腫れてしまうのかは、個人差もあるので、一概にこのくらい腫れると断言することは難しいですが、お酒をたらふく飲んで寝た後に、感じるようなむくみをイメージしてもらえたら、少しは想像がしやすいはず。
また、腫れとは別に、施術した部分にしこりに似たゼリー状のようなものが詰まっている違和感を覚えることもあります。
その場合、優しくマッサージをしてあげるのがおすすめです。
腫れを少しでも早く引かせるために気を付けたいこと
腫れが引くためには、とにかく時間が経つのを待つしかないのですが、少しでも腫れが引かせるために心がけるべきことをご紹介します。
冷やす
腫れるのと同時に熱っぽさを帯びることもあります。そのため、冷やしてあげると熱っぽさを感じにくくなり、同時に腫れも引きやすくなります。
激しい運動やアルコール、入浴はNG
これは、脂肪溶解注射の施術に限らず、美容整形の施術を受けた際にはよく注意されることですが、血流が良くなるような行動は避けるのが吉。これを心掛けるだけで、腫れが引きやすく、回復が早くなります。
かぼちゃを食べる
これはおまじない的な立ち位置の方法ですが、かぼちゃを自主的に摂取すると、腫れが引きやすいと言われています。
かぼちゃに含まれるカリウムやビタミンAなどが腫れを引かせるのに効果があるとのこと。
しかもこの方法は、美容整形で有名な韓国では一般常識らしく、ダウンタイム中は、こぞってかぼちゃを食べるそうです。実際の効果は定かではないので、食べないよりはマシという感覚で食べるようにしましょう。
ダウンタイムが短いと聞いてつい油断して安心していると、想像以上に腫れた際に、不安になります。
ただ安心してほしいのは、腫れは、施術後2~3日をピークにして、徐々に時間をかけて元通りになるということ。
腫れにくいと言われている脂肪溶解注射の施術といえど、あくまでも美容整形の施術の一種なので、余裕をもってダウンタイム期間を確保することをおすすめします。