今回で脂肪溶解注射の総まとめ、4回目となりました。
1回目は、脂肪溶解注射の「種類」について、希望の部位別にお話しをしました。
2回目は、薬液別の「効果」や「頻度」をご紹介。
3回目は、外科レベル並みの「鼻のデザイニング」ができることをお伝えしてきましたね!
さて、今回は!
タイトル通り、「痛み」です。
「え?注射だけの施術じゃないの?」
そうです。注射だけなのですが、それでも注射は怖いもの。あなたは痛みに強いですか?施術室に入ってから「痛いからやめて!」なんて恥ずかしくて言えないですよね。
はたして、どれほどの痛みなのか?施術後は痛くないのか?痛みを減らす方法は?その全部を口コミや体験レポを交えてお伝えします!知っているといないとでは、心構えが違ってきますよ。
腕にする注射よりは痛い!|部位によって差異あり
正直、通常腕にする注射よりは少し痛い程度です。個人差がありますが、普通の注射を我慢できるならば問題はないでしょう。
ただ、普通の注射と少し違うのが、若干ですが針が太いこと。カニューレという特殊な針を使っています。この針は先端が丸くて、非常に柔らかい針なので、一か所に穿刺するだけで広範囲の部位に薬液を注入することができるという優れものです。
そのせいか否か、薬剤を注入した直後はチリチリとした痛みを感じます。幸い痛みは継続することなく、数分でおさまるので安心してください。しかしこれは身体の話。お腹や太ももへの注射は比較的痛みを感じにくいと言われているのです。
ところが、痛いのは顔です。
痛みの原因は神経が多いこと。脳神経の一種で、第七神経とも言われている顔面の神経は表情筋のすべてに分布しているのです。
そのため、筆者の個人的な感想ですが、神経を弾かれるような鋭い痛みを感じます。こちらもすぐにおさまるのですが、少しストレスに感じてしまうかもしれませんね。
しかし、美に痛みはつきものです!これしきの痛みなんぞ、まったく問題ないことですよね!メイキング後の自分を思い浮かべて頑張りましょう。
術後は痛くないの?|脂肪溶解注射のダウンタイム
注射を頑張って帰宅。さぁ、脂肪溶解注射後のダウンタイムはどんな様子なのでしょうか。いろいろなクリニックのサイトを見ると、「ダウンタイムはほとんどない」と記載されていることが多いです。ほとんどってどのくらい?施術の後に予定を入れていてもOKなの?
答えはNOです。施術後に予定を入れるのはおススメしません。なぜなら腫れますし、身体にだるさが生まれます。しかし、これも個人差があると同時に、やはり部位によっても変わってくるのです。
顔と身体で別々に見ていきましょう。
ちなみに、もしあなたがお顔の施術をする時は、マスクを持参してくださいね。これは必須ですよ。
顔の脂肪溶解注射|目立つ薬液
顔の脂肪溶解注射をした場合、腫れは目立ちません。物理的には注射をしているのですから、多少の腫れを伴っているはずですが、はっきり言ってわからない程度です。
しかし、問題は薬液。仮に1ccの注入ですら、「そこに薬液が入っている」という膨らみが生まれてしまいます。これは仕方のないことですが…目立ちます。
筆者は顎(おとがいからあご下にかけて)に5ccの薬液を入れたことがあるのですが、施術直後から5cc分、顎が出ている感じで、まるでアィーン状態でした。その日アポイントを入れていたら即キャンセルです。
また、内出血もする場合があります。
ドクターも毛細血管までは避けられませんので、こちらも致し方ありません。この内出血はコンシーラーで隠せる程度ですが、2~3日残ることがあります。大切な用事は避けて施術日を選びましょう。
身体の脂肪溶解注射|お腹・二の腕・太ももは痛い!
身体の脂肪溶解注射をした場合は、先に記載通り、施術自体はあまり痛くありません。はがき大のサイズで30ヵ所くらいの注射を打つのですが、決死の覚悟で行っても拍子抜けするくらいです。
しかし、術後に試練が来ます。
特に、お腹・二の腕・太ももは脂肪が多い分、薬液も多く注入します。よって薬液の影響をモロも受けてしまうのです。
以下、体験談です。個人差がありますので参考程度に考えて下さいね。
(Aさん 50代 下腹部)
帰宅して鏡で見てみると、注射を打ったところが赤くなってぷよぷよしていました。翌朝見てみると、赤みは消えましたが筋肉痛のような痛さが…。歩くと下腹部に振動が伝わって痛く、外出はできませんでした。3日目くらいで痛みが和らぎ、1週間で徐々に消えました。5回目くらいから慣れて、当日から普通に生活しています。けっこう満足の効果です。
(Eさん 30代 二の腕)
施術後からじわじわと痛みはじめ、4時間くらいでパンパンに腫れてしましました。内出血で黒ずんできて触ると熱い。マッサージをしてくださいと言われていたが、痛くて当日はできませんでした。翌日よりマッサージを開始したのですが、3日くらいはまあまあの痛みがあったかと思います。腫れと痛みが全部引くまでに1ヶ月くらいかかりましたよ。効果は少しあったように感じます。
(Sさん 20代 内太もも)
普段注射をしない部位に施術するので、なんとも違和感があり、痛かったです。帰宅後は2~3日は内腿にたくさんの内出血の跡があり、突っ張ったような痛みがありましたが、特に日常に問題なく生活することができました。効果も3回くらいで実感でき、満足しています。
こればかりは個人差が大きいので一概には言えません。しかし総じて、「筋肉痛のような痛さ」があるということ。そして「耐えられないほどではない」ということは言えそうです。
初めはアポイントを控えて、備えてみるといいかもしれません。案外、あなたは大丈夫な体質かも知れませんよ。
脂肪溶解注射の痛みを減らす!|注射と術後
できるだけ痛みは少ない方がいい!ですよね。
そんな痛み対策をご紹介します。まずは、注射の痛み対策です。いくら痛みの少ない部位でも、痛みに弱い場合はもの恐ろしく思いますよね。そんな場合は麻酔をオプションで付けることができます。クリニックにもよりますが、主に麻酔は3種類です。
笑気麻酔
笑気麻酔は、ガスタイプの麻酔で、特殊な機械で吸入して使用します。吸入すると次第にお酒に酔ったような“ほわ~ん”とした状態になることによって、痛みに対する不安を感じなくなり、痛みそのものも感じにくくするのです。
麻酔の注射
麻酔の注射はその名の通り、注射です。注射のための注射ですが、静脈に注射する場合と、局所に麻酔をする場合があります。静脈の場合は全身麻酔の一種で、価格が数万円と高く、当日の日常生活にも支障が出るので、対応をしているクリニックはごくわずかです。局所はそれこそ「チク」だけですよ。
塗る・貼る麻酔
最後に、塗る・貼る麻酔です。これは麻酔のクリームを塗布したり、薬剤のついたテープを皮膚に貼ったりするタイプの麻酔です。リドカインを有効成分とするものが主流ですが、皮膚につく薬剤の量が少ないため、効き目も強くありません。
また、リドカインにアレルギーを持っている場合はアレルギー反応を起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
次に、術後の疼痛問題です。これには3つ対策があります。
- 冷やす
やはり、腫れも出ますし少なからず熱を持ちます。保冷材などで冷やすことで気持ちも落ち着きますし、痛みも和らぎます。
- サポーターをする
身体の脂肪溶解注射を打った場合は、筋肉痛のような痛みがあります。そこでサポーターを装着。お肉が揺れにくいことにより、痛みを感じにくくなるのです。
- 寝る!!!
筆者のおススメは寝る!です。痛みを忘れて安静に。意外と緊張で疲れているのが眠れるものですよ。
是非お試しあれ。
まとめ
稀に、信じられないくらい痛みに強い人や、痛みに好奇心を持つ人もいますが…、基本的には、注射は痛く、怖いものです。痛いことはできれば避けたい。いくら「痩せてきれいになりたい」と言っても、尋常じゃない痛みを伴うくらいなら、断食寺に行った方がマシでしょう。
ところが、脂肪溶解注射はこの痛みの喚問も突破です。今までの4回に渡る総まとめで、脂肪溶解注射は、「少しは痛いけれど、耐えられる痛さの、お手軽な部分痩せ方法」であることが判明しましたね!
最初の回の冒頭でお話しした、「魔法のヘラ」を覚えていますか?筆者の中学生のころの願望である、「石像を作るようにボディメイクができる魔法のヘラが欲しい」!この願望がまさに近くなってきましたよ。
あなたにも、是非この魔法のヘラを手にしてもらいたい!
さぁ、次回は5回目です。脂肪溶解注射の副作用をお伝えします。裏と表、メリット・デメリットを知ったうえで、あなたにこの魔法のヘラの良さを知ってほしいのです。きっと喜んでもらえるハズですから!